今シンガポールでは“日本の映画フェスティバル”が開催されている。ナショナル・ライブラリーにあるギャラリー・シアターでは、連日黒澤明監督の映画が上映され、多くの人たちが詰めかけている。今回、大きいスクリーンでの「七人の侍」を逃すすべはなし!と、劇場へ駆けつけた。
私の目線からの黒澤映画というのは、哲学的であるのに、実にコミカルに、そして巧く日本人の物事に対する見方や考え方を表現している。そして、そこには実に多くのメッセージがある。製作から50年近く経った今も、まったく時代を感じさせない、というより、むしろとても新鮮な感じさえする黒澤作品。3時間20分という長い映画にもかかわらず、あっと言う間に終わってしまった。「羅生門」につづく黒澤明監督の映画を素晴らしいシンガポール・ナショナル美術館の劇場で堪能し、大満足の週末。観るたびに、さすが『世界の黒澤』と称される意味が実感できる。
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