2009年7月29日水曜日

ベトナム〜ハノイ〜小旅行


出不精の私にマークはいつも「せっかく東南アジアのど真ん中シンガポールに住んでいるんだから、週末を利用して小旅行へ出かけよう!」と小うるさい。今回も実のところ“渋々”オッケーしたハノイへの小旅行だった。でもせっかく行くんだからと気を取り直し、いろいろとリサーチを始めた私。

シンガポールから北へ約2,196km(約1,365mile)のハノイへはおよそ3時間半のフライト。フランス植民地時代
(French Colonial Empire)の様子を色濃く残すハノイは建物をはじめ、カフェなどの文化も根深く残っていてヨーロッパムード満点かも・・・などと思いを馳せていた。着陸前の上からの風景も、豊かな緑に赤い屋根の家が点々とかわいい。うん、なんかいい感じ〜なんてウキウキしてきた。が、しかー
し!!

まず失敗したのが行った時期。夏のハノイは平均気温摂氏33度+超高湿度。シンガポールから行っているにもかかわらず、まずはそのヒートにおののく。

そして空港から予約していたタクシーに乗り込みホテルへ向かう。その道のりで見たものは、バイク・バイク・バイクの群れ
。その群れははっきり言うて全員アナーキー。信号もなにもあったもんじゃない。2人乗りから5人乗り〜!? お父さん、赤ちゃん、子供2人挟んでお母さん!家族全員で1台の原付バイクに乗ってるんかい〜!しかもその群れ全員がプープーププー!!!とホンク鳴らしっ放し。「あ、あたる〜〜〜!!!」と悲鳴にも近い叫びを心の中繰り返していた私は身も心も硬直でホテルに到着した。


雑踏の中のホテルは昔きっとフラ〜ンス人が贅沢〜に暮らしていたであろう所謂“フレンチ・コロニアル”建築。一軒の幅は極めて狭く、しかしながら奥に深い“うなぎの寝床”というのに似ている。というのも、植民地時代、高い税金が課せられたらしいが、その税金が一軒の幅により決められていたという。それを少しでも低税にするための“抜け穴”発想から産まれたのがこの狭い間口に奥深の家らしい。中は豪華で床や階段には大理石が使われていたり、1〜5階まで吹き抜けていたり、最上階には広いテラスがあったりと、優雅な時代を思わせる。

街中にはそんな植民地時代を思わせる建築が多く見られる。が、残念なことに美しいであろう建物は、掃除もされていなければメンテナンスもきっとされていないのだろう、荒れ果ててしまって、外壁もネズミ色に汚れてしまっているものも少なくない。そして優雅にお茶を飲みたいテラスには無数の洗濯物が干してあったり・・・微妙な景色・・・

あとビックリしたのが、歩道で食事をする人たちの多いこと多いこと!何故かはついに聞けず仕舞いでしたが。。。それ
に食べるだけでなく調理まで歩道の上。で、その調理ゴミとか食べ残しとか道ばたにいっぱいあるわけで、それがまた腐っちゃって臭うわけ。

いやいや、せっかく来たんだからと、気を取り直し食事へ。ベトナム料理は大好き!ニューヨークでもカリフォルニアでもベトナムのスープ麺、美味しい“フォー”を探し求めていた。今回もレストランの下調べは入念にして行った。本場のフォーがいただける〜!!!ということでお目当てのレストランへ。お味は本格スープがとてもさっぱりしていて美味しい!アメリカのみたいにMSGをふんだんに使ってないですねーっていう、とっても良い味でした。米の麺はアメリカのそれよりも少し平たくてとってもやさしい柔らかさ。バジルやもやしが生で出て来ることは無く、スープにはほうれん草のようなお野菜がたくさんに入っていました。これには大満足でした。生春巻きもすごく新鮮で美味でした。(もちろんレストランにも当たり外れはある。行かれる際にはある程度の下調べをお勧めします:D)

その他のお楽しみはショッピング。オーダーメイドのワンピース、シルク製品、アジアテイストの雑貨など、買い物に出ると時間がいくらあっても足りません!!そして疲れたらUS$6の足底マッサージで一休み。そうそう、アメリカ・ドルがとても頻繁に使われているのには驚いた。持っていると重宝です。

う〜ん、しかし初めてのハノイ、微妙だったな。なんか初めてアジアを見たのかな、というのが正直な感想。けっして美しい景色とかだけではなかった。(田園風景は良かったが)。人々の暮らしぶりを見ても、やっぱりまだまだ発展進行国という感じ。反面、貧富の差が年々広がっている事実もあ
るらしく、これからどういう形で発展していくのか楽しみとも言える。
       


最後の夜、カフェでベトナム・コーヒーをいただいた。濃厚なフレンチローストに練乳(コンデンスミルクね)を入れて。これもとっても美味でした。




シンガポールに到着し、タクシーで自宅へ向かう途中にハッと気づく・・・シンガポールって先進国だったのか・・・と。

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