シンガポールでアルコールを頂くのはお高くつく。
シンガポール・チャンギ国際空港について税関手続きを終えた後、出口のすぐ向こうにあるのが免税店。税関通過後、一人として漏れる事無くその免税店に入って行く。私は、“なに、なに?”とマークに聞くと、シンガポールの酒税はとっても高いから、海外に出た際にはお酒を買う機会なんだと言う。“へ〜・・・なんか、20年ほど前の日本みたいやな〜”と思った。
あの頃(バブル経済ってあったよなー)、猫も杓子も旅行といえば海外へ行った時代があった。そして、同僚からは必ずと行っていいほど、タバコのおねだり。ちょっと大事な方へはブランデーかウイスキーを免税店で買ったものだ。みんなあの‘DUTY FREE' のビニールバッグを持っていた。日本にも酒税がとても高かった頃があったけど、シンガポールはちょうどあの頃のそれと似ている。
ちなみに、とても人気のあるワイン税は一律でS$70にアルコール度数 (by volume) がかけられる。多くのワインはアルコール度が15%だから、S$70かける0.15でS$10.5。だから10ドル50セントがこのワインにかかる税金というわけ。たとえば、アルコール分15%のカリフォルニアワインがUS$12の場合なら、シンガポールでは約S$27。アメリカン・ドルとシンガポール・ドルの差があるから、それも考慮に入れて変換しないといけない。最近のレートは1アメリカン・ドルあたり1.368シンガポール・ドルだから、12USドルに為替レートの1.368をかけると16.416シンガポール・ドルになる。これと、さっきの酒税S$10.5を足すとS$26.916になる。
計算式は、(70 x 0.15) + (12 x 1.368) = 26.916 −−− (S$1.368/US$ or US$0.731/S$)
もちろん為替レートもあるが、今まで12ドルで買っていたワインが27ドルもする〜!という気持ちになるのをわかっていただけるでしょうか?
大好きな日本酒にかかる酒税もワインと同じ。ク〜っ!!
ビールは少し安めで、一本(300ml)あたりS$1.19が税金で上乗せ分になっている。
そして、大変なのがアルコール度の高いウイスキー、ブランデー、ウォッカなどです。これらもそれぞれベースのS$70に度数がかかるわけだから、単純計算でも多くのハードリカー度数の40%をかけるとS$28が酒税で持って行かれる。なかでもウォッカなどは50%のものもあるから、そういうものにはS$35が上乗せになっているということだ。もちろん、これらは自分で買う場合の値段で、お店で頂く場合はどの種類に限らず、もっとお高くなる。ハア〜、これも"Sin Tax"ということでしょうか・・・
ちなみにシンガポール入国の際には、一人でワイン・ハードリカー・ビールをそれぞれ1リットルまで持ち込める。もし飲むつもりなら、絶対に買ってからの入国をお勧めします。