2011年2月28日月曜日

桃の節句


もうじきひな祭り。とは言ってもここシンガポールではそんなムードでもない様子。気温も変わらず摂氏30度前後に毎日の夕立ち(スコール)。あ〜、変わり行く季節を感じたい〜と思っていた折、こちらにお住まいの友人から『吊り雛』を飾ったから、とお招きに預かった。

ちりめんを使った小物飾りは全て友人の手作り。天井から1メートル半はあろう、たくさんのかわいいちりめん小物たちが吊るされてある。なんでも江戸後期ごろから伊豆は稲取(いなとり)地方に伝わる伝統のお飾りらしい。雛壇の脇に吊るして楽しんだとか。また、雛壇などに手の届かない庶民などは、それを代わりにしたのだそう。長女の初節句や無病息災、また良縁を願って飾られたらしい。

今ではちりめんを見つけることすら難しい時代。それをひと針ひと針の心を込めて造られた小物たち。ウサギなどの小動物や手鞠などの小物、それに草履や桃の実などを見ると、あ〜、桃の節句だな〜と、本当に心が和む。こんな機会でも無ければ味わえなかっただろう、思いがけないシンガポールでの雛飾り。それを見ながらの美味しいお茶と楽しい会話。なんとも素敵な時間が流れたひと時だった。

2011年2月26日土曜日

ヴェジタリアン@Bukit Timah Market


ホーカーでこんな彩り美しいヴェジタリアン・ディッシュが食べられるなんて!

小豆、お菜、切り干し大根のようなの、さやえんどう、キャベツにんじん、そして厚揚げ。どの具材も小さく綺麗にカットされていて、味はというと軽いお塩で湯がいてある感じ。そこにグリーンのスープをかけながら、真ん中に施されているご飯と混ぜていただくという、とってもおもしろくて楽しいディッシュ。またこのグリーンが極めてヘルシー。ミント、バジル、コリアンダー、抹茶をはじめ、数種類のハーブをブレンドした野菜スープ。さわやかな風味に抹茶のほろ苦さが加わり、なんとも禅なハーモニー。お家アレンジで好みの野菜を使っても簡単にできそう。上に乗っているピーナッツ、フライパンで軽くローストしたらもっと香ばしくっていいかな。

2011年2月19日土曜日

家の周りに咲くお花たち


"Don't Take Things for Granted"

シンガポール生活も残すところ3ヶ月を切った今、美しく咲き乱れる南国の花々を、当たり前のように見過ごしていてはいけない!と改めて思い、写真に撮っておくことにした。



Bougainvillea ~ブーゲンビリア~
やっぱりこの鮮やかな紫が一番!


Plumeria ~プルメリア~
甘い香りが辺りに漂う


Golden Trumpet ~ゴールデン・トランペット~
マラリアの治療に使われるらしいブラジル原産の花


Jatropha Integerrima ~ヤトロファ
テイキンザクラ(堤琴桜)ともよばれている


Caesalpinia Pulcherrima ~カエサルピニア~
淡いピンクやオレンジ、黄色なども美しい
ピーコック・フラワーの別名も



Hymenocallis Speciosa ~ヒメノカリス~
スパイダー・リリーとも呼ばれている
これもまた南国特有の甘い香りを辺り一面に漂わす




Ixora ~イクソラ~
赤やオレンジ、黄色などもよく見られる


Heliconia Psittacorum ~ヘリコニア・プシッタコラム~
"オウムのくちばし" や "インコの花" という別名があるのもわかる




Heliconia ~ヘリコニア~



こんなにカラフルな花々が一年を通して咲く。
亜熱帯地方ならではの景色を今しばらく楽しもうと思う。

2011年2月14日月曜日

バレンタインの日


今日はバレンタインの日。シンガポールでも道行く女性たちが、バラや色とりどりの可愛らしいブーケを手にしているのを見かけた。

日本の ROYCE はここシンガポールでも人気がある。私もマークへのチョコを調達しに立ち寄ったところ、数品が SOLD OUT! (売り切れ)。幸いにもマークの一番好きなオレンジXチョコの生チョコをゲット。日本で見つけていたスカーフと一緒にプレゼント。

マークからは例年通りお花をもらった。ヒマワリをあしらった元気いっぱいのブーケ。そして今年はプラスでなんとカメラも!(実はハワイのハイキングで川に落ち、ズボンのポケットに入れてあったカメラをダメにしていた。)なんとも思いやりのあるマーク。しかもこのカメラ、名前が "TOUGH" という代物で、ウォーター・プルーフ&ショック・プルーフ!これはかなり嬉しかった♡

バレンタインといって、特に何というわけでも無いが、まあ年に一度の行事。『踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らニャ損損〜』ということで、今年のバレンタインもほのぼのと過ぎて行く。

2011年2月10日木曜日

『おなら』は法律違反?

今朝のテレビニュースで観た。Malawi(マラウィ)というアフリカの国で、『おなら』を法律で禁止するか否かについて、熱いディベートが繰り広げられているという。ふむ・・・しかし法律が定められたとしても、検挙するのが難しいのではないか? なにせ証拠たるものが立証できない。誰がした、しないですったもんだするだろうと思うが、どうか。

実は私も悩まされているとまでは言わないが、道を歩いていると時々『その音』に出くわす。シンガポールに来て最初に出くわしたときは、さすがに「え!え!?なに?うそやん、マジ〜!!!」とこちらが赤面しそうになったが、最近では「またや」と、あきらめの心境。しかし、シンガポール人たちが公衆の面前でおならをするところは聞いたことがない。じゃあ誰?

正解は中国人のおっさんとおばはんで〜す!

というのも、私の住む地域は中国本土の人たちが非常に多い。なぜか。それはここの大学で働いている人たちが親御さんを呼んで一緒に住んでいるケースが非常〜に多い。敷地内のプレイグラウンドでは早朝から太極拳の音楽や中国語が飛び交っている。これがまた非常に騒々しい。(大きい声でしゃべるのは『私は悪口を言っていませんよ』というアピールだとか?)

さて、今日も大学の敷地内を歩いていると、前に中国のおっちゃん(なんで中国人だと分かるんだと聞かないで。分かるの。)が歩いている。おっちゃんとの距離約8〜10メートル。おっちゃんはチラッと後ろを伺い、人(私)の気配を察した。のにもかかわらず、その直後「ぷ〜」。

「こっら〜、おっさん、こっちは後ろ歩いとんねん!」と心の中で叫ぶ。この習慣(?)一体全体どういうことか。未だに謎。

なにはともあれ、あまり聞いてハッピーな音ではない。公衆の面前では是非とも控えてもらいたいものだ。もちろん合法・違法にかかわらず!ね、おっちゃん!







2011年2月3日木曜日

シンガポールは旧正月

シンガポールに来て3度目の旧正月。
働き者の中国人たちも今日は特別の日。ショッピング街のオーチャード・ロードもいつになく空いているし、ほとんどの百貨店やモールも今日ばかりはお休み。

新年は家族みんなで集まって賑やかなディナー。
アンパオと呼ばれる真っ赤な封筒にお年玉を入れて交換。

オーチャードにあるエメラルド・ヒルという小道で見つけたお正月。
だいだいが鮮やかだった。


2011年2月1日火曜日

ラ・ニーニャ現象

先週10日間の日本滞在期間中、大阪は摂氏0度近く。シンガポールに住む私には、ちと厳しい気温だった。山陰・北陸では大雪に見舞われ、新幹線の停止や、雪かき中の転落事故など、荒れた天気のための事故も相次いで起きていた 。そんな荒れた日本の天候が、シンガポールの気候とも密接に関係しているらしい。
今年のシンガポールは例年よりも雲が厚い日や雨の日が多い。なんでだろう、と思っていたが、それが日本の気候と深い関係があるんだとニュースで知った。ラニーニャ現象の影響で東南アジア地域(東太平洋の赤道付近)の海水温度が低下し、それが暑い気温で蒸発するため、この地域に雲が多く発生するんだとか。そのせいで、中国大陸から日本へ入る『冬の風』は厚い雲に遮られ、いつもより北へと押しやられて冷たくなり、それが日本に吹き込んで行くという。
なるほど。
道理が分かって大きく納得。反面、あの日本の寒さや荒れに荒れた天候の原因の一端を担っているんだ(?)と知り、何故だかちょっと Guilty な気持ちになるのは私だけだろうか。